実質、先週がずたぼろの私にとっては今日からが仕事始めのようなものですので、今一度気を引き締めて取りかかるとします。
さて、そんな今日のお題は、毎日身に付ける男の小道具、腕時計のメンテナンスのお話しです。

実は年末に腕時計のベルトを超音波洗浄をしてしまったら却ってベルトを構成してる金属のコマとコマを繋ぐピンの結合が緩んでしまい使っているとベルトが崩壊してしまいそうになったんですよね。なので、慌ててヨドバシの腕時計コーナーでCリング式ベルトピンを取り寄せて貰いました。
ちなみにこの手の部品はだいたい5本単位で600円くらいなので長持ちさせる費用としては痛くないですよね。

さて、ここからは随分前に買って愛用している『CITIZEN・IMPACTER』セットを使わないとなりません。ちなみにIMPACTERとは写真の中で紅く輝いてるシャーペン状の道具です。周りは交換用のパーツなどです。
※この道具、ちゃんと腕時計の知識がない方は興味があっても安易に買われませんように。
本来ならバイスとアジャスターとハンマーを使ってピンを打ち抜く作業を簡便化している都合上、時計のピンを抜く方向を間違えるとケガや時計自身を傷つける事になります。なぜなら、IMPACTERの名が示す通りこのシャーペン状の内部にリコイルシステムが入っており、一定以上の力で縮んだ先端部が中の安全装置が開放される事により瞬時に打ち出されるからです。

では、ひとまず作業を順を追って説明します。今回の場合、ピンそのものを固定している内部のCリングがへたっているので、IMPACTERの上に収まっていたフリーアジャスターというもので軽くピンを押すと簡単に抜けます。押す方向はベルトの裏に↑が必ず刻印されてますのでその方向に押します。IMPACTERを使って押す時もこの↑の向きは厳守です。

押し出されたピンを精密作業用のやっとこで抜き去るとコマとコマの連結が外れます。今回のベルトの場合、ピンが割りピンではないので輪っか状の部品(Cリング)がどこかしらにありますので、これを新品に交換します。

これがCリングです(^_^)b

Cリングを所定(緑の枠)の位置に収めたら先程とは逆に↑に逆らうようにピンを入れます。

写真のようにうまくピンが途中まで入ったら、シリコン製のピンキャッチャーと呼ばれるものでバンドをがっちりと固定させます。その後、面打ちと呼ばれる先端部を装着したIMPACTERをピンに対して垂直にあてて押し込みます。
面打ちだと少しベルトより出っ張るので最後はレギュラーピンで軽くインパクトすれば完璧です、ちょっと加減が難しいですけどね。

こうやってピンを次々と交換すればまた普通に使えるようになります。なんせ、最近のチタン製のベルトは一式で30,000以上しますし私の使ってる限定品だとベルトが絶版とか訳判らない事言いますからねぇ、一部の国産時計メーカーなんかだと(-.-#)
こういうところは舶来の高級時計の方が高いけどケアは良いです、間違いなく。
でもね、やっぱり日本メーカーに頑張って欲しいと思うのですよ、だって日本人なんですから、ね。
この記事へのコメント
Virgo
>kuzeさん、nice!ありがとうございます。
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