今回は予告を見た時はえっ、ホントにやるのと訝しがった【映画・るろうに剣心】です。
主役・緋村剣心を演じる佐藤健君は史上最弱のライダー『仮面ライダー電王』で見て以来いつかは映画の主役やるだろうと思っていて風貌と言いこの人以外に剣心は似合わないだろうと予告から唸らせてくれていたので安心して観ていられました。一方のヒロインである薫殿を演じる武井咲ちゃんに些か予告を見る限りではかなり不安にさせられたのですが、134分の尺を通して見ればまぁ、ヒロインだしいいかと言う感じで見終えてしまいました(^_^;;)
言っときますけどあくまでまぁしょうがないか、ってぐらいですからね。
彼女も引っ張りだこで引き出しが出来る前に疲弊させられてる感のある若手女優さんの一人ですから、もうここはそう思うしかありません。

それにしても先行上映の為にパンフは今日以降の販売と言う事でお預けを喰ってしまい見てないのですが、このポスターの健君はよろしくないです。
ちゃんと劇中は「おろ」と言う部分と凛々しい漢らしい台詞や表情の対比天こ盛りなのになんだこの仕上がりはと文句付けたくなりました。
ちなみに冒頭の戊辰戦争の件は緋村剣心が人斬り抜刀斎と呼ばれていた最後の戦として描写されるのですが、ここのアクションが全編通じて一番、息を呑んだシーンとなりました。まさに飛天御剣流の(一対多でこそ真価を発揮すると劇中で謳われるように)面目躍如たる殺陣となっていました。どうやって不殺のアクションをみせていくのかとワクワクしていましたが、やはり体術をかなり取り入れた崩しを多用したものになっていて小気味よかったです。
他方、雑魚集団戦、中ボス、ラスボス戦と力量差が甚だしかったり、一対一になるとその見栄えの良さが半減してしまうのが惜しかったです。リアルに考えれば戦法として個々の力量が対等だったり圧倒的数の違いがあれば凡戦と化すのは当たり前で、実際に無敵の流派も戦法ってのもないのが真理な訳で。
今回、むしろ聞き所だったのは剣心の振るう刀の斬撃音がシーン、シーンで剣心の心の襞を重ねてるんじゃないかと言うぐらい変えていてグッと来ました。最終戦の鍔迫り合いで火花まで散らしてくれた時にはちょっとワクワクしてしまいました。
最終戦は自ずと吉川晃司さん演じる鵜堂刃衛になる訳ですが、僕は見ていてなんだか仮面ライダー(電王)対仮面ライダー(スカル)だなぁと思ってしまいました。
この二人はここ最近ではライダーで磨いて更に上へと言う感じの代表格みたいだと思ってますから。
吉川晃司さんは恐らくライダー演ってなければここへの登壇はなかっただろうと思いますからね 間違いなく。
それに二人が演じた人斬りと元人斬りの心の襞なんてまさに時代劇的なダークヒーローな訳で石ノ森先生のダークヒーロー物から出自のある二人が織り成す殺陣と演技は鳥肌ものでした。先程、見栄えが半減と言いましたけどそれはあまりに冒頭十分の殺陣が目に焼き付くからでそれさえ忘れて没頭出来れば凄いものが見られます。原作でもあまり出ていない“双龍閃”も見られますしね。
ただし、中ボス戦と“双龍閃”だけは何回か見たいのでBlu-ray買わなきゃです(^_^)b
何となく当たれば第二弾がありそうですけど、ここから先は割と悲惨だから興行に耐えるかが心配ですね。まぁ、どっちにも取れる平和な終わり方だったのでこの一本でも私は良いですけどね。
この記事へのコメント
kanchin
Virgo
>目を覚ませ・・・八宝菜。
どう反応したら良いものやら(爆)