さて、そんな前置きとは脈絡なく、今日はこの間の土曜日に観て来た映画【ジヌよさらば ~かむろば村へ~】のお話です。

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最初、【ジヌよさらば ~かむろば村へ~】はやたら劇場で告知してたのですがあまり興味も湧かず華麗にスルーしてました。だって、先ず「ジヌ」って何?って思ったら十中八九、興味の対象から外れると思うのですよ。私の場合、最近、通う様になった“MOVIX亀有”でたまたま予告を観る機会があったので、そこで「ジヌ」を理解しましたけど、そうじゃなきゃきっと観てなかったと思います(爆)
このパンフレットみたいに露骨に「ジヌ」=東北弁で銭の意だと分かる様に告知販促物も徹底しておいて貰わないと分かりませんから( ・`ω・´)キリッ
この映画、松田龍平さん演じる「ジヌ」に『さわれない』、『使えない』、『欲しくない』とお金恐怖症を罹った元銀行員・高見武晴(通称:タケ)が東北の限界集落寸前の[かむろば村]へ引っ越して来た事で巻き起こる村での騒動を脇を固める濃い面々が面白おかしく綴ってます。その裏には現代社会の問題点をちゃんと見つめてはいるのですがそこはそれ、重くなり過ぎない様にファンタジー要素も取り入れて上質な笑いに包まれた作品に仕上がっています。
まぁ、劇団「大人計画」の主だったメンバー総出演ですから笑いのツボを外す訳もなく、二時間たっぷり愉しめます。まぁ、産休に入る前の松さんの艶姿も拝めましたし、個人的には満足な一本です。

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最後にパンフの裏表紙に鎮座するこの像は「おがむろ様」と言い、かむろば村の鎮守様であり西田敏行さん演じる村の神様「なかぬっさん」とまぁセットでよくスクリーンに出てました。こう言うアドリブの効いた感のある役をやらせたら西田さんは絶品ですよねぇ。作品にある種の空気感を纏わせると言いますか、不思議な効能です。おかげで世界観がしっかり定着するんですけどね。
こういう方がいつまでもスクリーンに出続けて欲しいと思う気持ちと何処かで誰かがバトンを引き継ぐ時が来るんだろうなぁと言う気持ちが鬩ぎ合う気持ちを抱きながらシネコンを後にしました。
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